ずっと、ずーっと見たかった映画がありました。
別の映画を観に行ったとき、予告編として流れてきた映像に心を奪われたのに、公開当時は結局観に行けず💔
レンタルでも配信でも出会えず、数年前の年末にテレビ放映があったことも、放送が終わってから知る始末…。
「もう一生観られないのかしら」と半ば諦めていたところ、なんとデジタルリマスター版が公開されている?!
知ったその日に、すぐ映画館へ向かいました。
作品は『落下の王国』。
ベートーヴェンの交響曲第7番・第2楽章、私がいちばん好きな交響曲に合わせて物語が始まります。
(もし私の走馬灯にBGMがつくとしたら、きっとこの曲。人生のさまざまな想いがぎゅっと詰まったような音楽だと思います)
うまく言葉にできないのですが、
「私が立っていたいのは、こっち側だな」
そう強く感じる映画でした。
この映画を探し続けた18年間は、ちょうど私が社会に出てからの時間と重なります。
「ピアノをやって何の意味があるの?」と言われたこともあったし、コロナ禍では不要不急の最たるものだと痛感させられる場面もありました。どこか肩身の狭さを感じることも、正直ありました。
でも、
意味なんてなくてもいいじゃない。
不要不急なことこそ、人生を豊かにする。
そんなふうに、背中を押してもらった気がします。
大人が美しいものをただただ追い求めること。
遊び続けること。
子どもの心を、大人として全力で表現すること。
やっぱりうまく言えませんが、
「そんな生き方でいいじゃない」と。
観られて、本当によかった。
止まっていた時間が、静かに動き出すような気がしています。